(仮訳)X. vitiligo複合種の新種、Xylographa soralifera
Holien, H. & Tønsberg, T. 2008. Xylographa soralifera, a new species in the X. vitiligo complex. Graphis Scripta. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Hakon_Holien/publication/228450569_Xylographa_soralifera_a_new_species_in_the_X_vitiligo_complex/links/0fcfd509b640c731f9000000.pdf [Accessed January 19, 2020] 【R3-06967】2020/1/19投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

北米およびヨーロッパで採集された地衣の一種を検討し、Xylographa soraliferaとして新種記載した。
本種は落葉樹および針葉樹の材に生じ、X. vitiligoとは地衣体の形状、粉芽塊の形態、フマルプロトセトラル酸を含む点などが異なっていた。
X. vitiligoおよびシノニム2種のレクトタイプ標本を指定した。
USA, Washington, Kittitas Co., 25 km NE of Cle Elum, off Hwy 97, 0.95 miles along Old Blewett Road (FR 7320) towards Old Blewett Pass, uphill from road

(新種)

Xylographa soralifera Holien & Tønsberg
語源…粉芽塊を有する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xylographa vitiligo
同じXylographa vitiligo複合種に含まれる
ヨーロッパ、北米に分布する
形態的に類似している(中間型は識別困難な場合がある)
粉芽を有する
本種と異なりカナリア諸島、アジアにおける分布が知られている
本種と異なり材上生ではなく主に樹皮生である
本種と異なり海岸の流木に発生することがある
本種と異なり地衣体が凸形の小区画状ではなく不明瞭でほとんど小区画が明らかでない
本種より粉芽塊のサイズが小さい
本種と異なり粉芽塊が典型的には帯緑色なのではなく暗い帯灰色または褐色
本種と異なり粉芽塊がほとんどの場合凸形という特徴を欠く
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸などを含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含まない
Mycoblastus fucatus
生息環境が同一のことがある
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり材上生ではなく主に樹皮生である
本種と異なりしばしばシロキクラゲ属地衣生菌を伴う
本種と異なり地衣体が帯青灰色
本種と異なり粉芽塊がほとんどの場合扁平または”excavate”である
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む
Ramboldia cinnabarina
生息環境が同一のことがある
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり材上生ではなく主に樹皮生である
本種と異なり地衣体が帯黄白色または帯灰緑色
本種と異なり粉芽塊が不規則な円形
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む
Pertusaria pupillaris
生息環境が同一のことがある
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり材上生ではなく主に樹皮生である
本種と異なり地衣体がほとんどの場合基質内部に生じる
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく通常連続的
本種より粉芽塊のサイズが大きい
本種と異なり粉芽塊が帯緑色ではなく純白色

(その他掲載種)

Xylographa vitiligo (Ach.) J.R. Laundon
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xylographa soralifera
同じXylographa vitiligo複合種に含まれる
ヨーロッパ、北米に分布する
形態的に類似している(中間型は識別困難な場合がある)
粉芽を有する
本種と異なりカナリア諸島、アジアにおける分布が知られていない
本種と異なり主に樹皮生ではなく材上生である
本種と異なり海岸の流木に発生することが知られていない
本種と異なり地衣体が不明瞭でほとんど小区画が明らかでないのではなく凸形の小区画状
本種より粉芽塊のサイズが大きい
本種と異なり粉芽塊が暗い帯灰色または褐色ではなく典型的には帯緑色
本種と異なり粉芽塊がほとんどの場合凸形である
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸などを含まない